柳井正

・ほとんどの人が経営を勉強だととらえているからではないでしょうか。ぼくにとっての経営は『実行』『実践』。だから、勉強することも、良いことであれば実行しよう、実践しようという前提があってやる。どれだけ良いアイデアがあっても、実行しなければ成功もしないし、失敗もしない。それは時間のムダでしかないでしょう。

・私は小さい頃、「山川」というあだ名がついていた。人が「山」と言えば、反対の「川」と言うのである。別に天邪鬼ではないが、自分の考えをはっきり述べる性質(たち)らしい。自分で物を考え、自分で納得しないと、気が済まないのである。
今の若い人を見ていると「なぜこんなに自信がないのだろう」と感じることがあります。まだ何もやってないのに、できないと思い込んでいる。物事は、やってみないと分かりません。もっと自分に自信を持ってほしい。
・僕はいつも「人間のピークは25歳」と言っているんです。自分の才能にいつ気付けるかは、人によって違う。ただし、いずれにしても、自分の持っている才能のもとは、だいたい25歳ぐらいまでにできている。その才能にいつ気付けるか、という違いなんです。
・辞めた人たちは卒業生として、いい関係を続けたい。いつどこで会うかもわかりません。敵であるより味方のほうがいいですよね。辞める人は、だいたい僕のところへ挨拶に来るんですけど、そのときに「何か困ったことがあれば来てくれ、僕にできることだったら何でもします」と言って送り出しています。そういうことが、僕は大事だと思います。
・成功するためには計画を立てたら前準備をしっかりとやることです。わが社ではこれを前始末と呼んでいます。計画を立て、前準備やリスク管理、つまり前始末をしっかりやってはじめて成功できるのです。